AviUtl
目次
1.概要 †
- AviUtlとは、AVIファイルに各種フィルタをかけるツールで、フリーソフトで公開されています。簡単な動画編集や各種コーデックを使って圧縮しながら出力することもできます。Windows XP・Vista用で、7でも動作が確認されています。MMXが使えるCPUが必要です。
- 作者のKENくんのページ「AviUtlのお部屋」からダウンロードできます。
- ダウンロード後は、必ず同封のaviutl.txtを読みましょう。
2.環境設定 †
システムの設定 †
[ファイル] > [環境設定] > [システムの設定]で、AviUtl
項目 | デフォルト | 説明 |
最大画像サイズ | 856x576 | 編集できる最大画像サイズを設定します。設定できる画像サイズは8の倍数のみ、設定できる最小画像サイズは640x480です。大きすぎるとメモリ使用量が増えたりして使えないフィルタが出てきたりするので、無駄に上げすぎないようにしましょう。基本的にデフォルトのままでも問題ありませんが、フルHD動画を読み込んでエンコードする場合や拡張編集プラグインで動画を編集する場合は、1920x1440ぐらいまで上げておくといいかもしれません。 |
最大フレーム数 | 320000 | 編集できる最大フレーム数を設定します。設定できるフレーム数は1024~8388607です。上と同じ理由で必要ないなら変更する必要はありません。 |
キャッシュフレーム数 | 8 | 編集用のキャッシュフレーム数を設定します。設定できるキャッシュフレーム数は3~128です。8~32がいいでしょう。多すぎるとメモリを消費しすぎます。 |
読み込み時のfps変換リスト | | 読み込み時のfps変換のフレームレートリストを設定します。第4位までの小数、「分母/分子」の形で分数も指定できます。設定できる最小フレームレートは1fpsです。*を指定するとその位置にfps変換無しの項目が並びます。 |
デフォルトの 出力ファイル名 | %p | デフォルトの出力ファイル名を設定します。aviutl.txtにある環境変数が使えます。 |
出力終了時のサウンド | なし | 出力終了時のサウンドを指定します。必要があれば、C:\WINDOWS\Media内などの音を利用してもいいと思います。 |
SSEを使用 SSE2を使用 | | SSE*1・SSE2*2の命令を使用するかの設定します。CPUが対応しているならチェックボックスを入れましょう。SSE2を使用はversion 0.99でバグがありましたが、現在は修正されています。 |
追加読み込みしたファイルのfpsを変換しない | | 追加読み込みしたファイルのフレームレートを最初に読んだものに合わせないで読み込むようにします。MP4 Export Pluginを利用する時は必要にあわせてONにしてください。 |
入力プラグイン優先度の設定 †
- [ファイル] > [環境設定] > [入力プラグイン優先度の設定]で、AviUtlの入力プラグインの優先度を設定します。
- 入力プラグインは、上にあるほど優先順位が上です。つまり、上にあるものから順番に使われるフィルタの種類が決まります。この優先順位はとても重要です。読み込み方法によって、編集の安定性、画質などが決定されるからです。以下を参考に順序を操作して、使いたい「読み込み方法」を操作してみてください。
順番 | 入力プラグイン |
1 | AVI/AVI2 File Reader(AviUtlのデフォルト)WAVE読み込み(AviUtlのデフォルト) |
2 | その他のビデオ入力系 |
3 | AviSynthスクリプトリーダー系 |
4 | VFAPI系 |
5 | AVI読み込み(AviUtlのデフォルト) |
6 | DirectShow? Filter系 |
- 特に注意しなければならないのは、DirectShow? Filter系が上位に来てしまうとMP4 File Readerなどのそのファイルにあった入力プラグイン経由ではなく、DirectShow?経由でAviUtlに読み込まれてしまうことです。不安定な動作の原因になりますので、DirectShow? Filter系は一番下に持ってきて、必要があればその時だけ優先度を上げるという操作をしてください。
- AVI/AVI2 File Readerの優先順位はAVI読み込みより上にしたほうが良いです。
- 設定後、AviUtlの再起動をしてください。
参考 †
3.フィルタ †
フィルタについて †
AviUtlはデフォルトのフィルタだけではなく、さまざまなプラグインフィルタが公開されており、それを利用することができます。
フィルタの順序 †
[設定] > [フィルタ順序の設定] > [ビデオフィルタ順序の設定] で、映像にかかるフィルタの順序を設定します。
- 基本的に時間軸系のフィルタはなるべく前に持って来た方が良いとされています。インターレース関係は最初に持ってきます。
- 3D系NRは基本的に2D系NRより先に持って来たほうが無難です。
- 残像が強く出る3D系NRは2D系NRより後の方が良いと思います。ただし3DNR、2DNR両方かける場合はどちらが先でも最終的にほとんど差は感じられません。
- しいて言えば、3D系NRで2D系NRより先に持って来た方が無難、というフィルターは『Wavelet』系3D系。
- NRで2D系NRの後に設定した方がノイズ除去の効果は高い、というフィルターは『IIR』系と思います。
- 拡大縮小系はどこに入るかで画質がガラっと変わるので好みでいろいろ試してみるのが良いとおもいます。輪郭強調とNRがらみで特に変わってきます。
AviUtlの色調補正、拡張色調補正はフィルタ順を変えても一番最後にかかるそうです。仕様です。98、99系の拡張色調補正は色調補正の前にかかります。これはとても重要な事です。ヒストグラムを見ておかしいと思った時はこのあたりをチェックしてみると良いかもしれません。0.99hから変更可能になりました。
- 次のような順番にしておけば無難だと思います。が、最終的には自分の目で確認しながら調整するのが良いでしょう。
順番 | フィルタ |
1 | クロスカラー削除 |
2 | ドット妨害低減 |
3 | インターレース解除 |
4 | 最優先的重量級フィルタ*3 |
5 | 色調補正 |
6 | 時間軸NR |
7 | 3DNR(時間軸NR+2DNR) |
8 | 2DNR |
9 | クリッピング+リサイズ |
10 | 弱いNRなどで微調整(リンギング削除など) |
11 | シャープ系 |
フィルタの設定 †
[フィルタ] から、使用するフィルタにチェックを入れることで、そのフィルタが有効になります。
参考 †
4.リンク †
wiki内の関係リンク †
外部リンク †
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