webカメラ動画作成
ニコニコ動画のカテゴリでも「踊ってみた」「演奏してみた」「日記」などでカメラ動画の投稿が盛んですが、webカメラを使って動画を作成する方法について解説が少なく、初心者にはわかりにくいのでは無いかと思い、できるだけ簡単に説明出来ればと。
このページではwebカメラに特化して説明したいと思います。撮りこみ後のエンコード設定やうpについてはそれぞれのページを見ていただいたほうが早いと思います。
目次
webカメラについて †
まず「webカメラ」「webcam」「ウェブカム」「ウェブカメラ」「PCカメラ」等、いろいろな呼び方をされていますが、このページでは「webカメラ」に統一したいと思います。
USBで接続するのが一般的です。(ネットワークカメラと呼ばれるLAN接続のものもありますが、主に定点観測や防犯用や監視等に使われています。)
- CMOS
- カメラを持ったり歩きながら撮影したときなどのカメラの揺れ、または被写体が高速で動くと画像が大きくゆがむなどの特徴があります。
- 低画質だけど安価に作成できるらしく市場で1000~5000円程度。
- 最近のは昔よりノイズも少なく画質が安定してきてる気がします。
- CCD
- 高画質だけど製造が難しいので市場で1万円前後する高級機に採用されてるケースが多いです。
- 購入するときの基準
画質の差ですが「CMOS<<<<<<CCD」って感じです。
画素数で分けると、30万画素、130万画素、210万画素などに分けられると思います。
30万画素程度のCMOSタイプが低価格帯として購入しやすいですが、画質はあまりよくありません。
160x120程度で撮影するなら何とかなるくらいです。
「210万画素CMOS=30万画素CCD」くらいの性能があると思います。このくらいで320x240の撮影がまともに出来るのでは。
210万画素CMOSタイプで2000円未満程度のもあるので、試しにと思う人は、これくらいので始めてみてもよいのでは。
被写体をオートで追いかける機能付きがありますが、視聴者が酔うのでやめた方がよいかと。
オートフォーカスも見ていると目が疲れる場合が多いです。
画角や焦点距離なども撮影するジャンルによって選択範囲に入れたほうがよいかも。
必要な画角は、webカメラを置く場所(距離)と撮影する範囲(首下からひざ下までとか、全身とか、机の上だけとか)を簡単な三角関数で計算できます。(画角は画面の対角になります)
画角が大きいと画面のふちに映ってるものが曲がって見えるようになります。(魚眼レンズみたいに)
対応ソフトの多さ的にskype、Messenger対応などと書かれているものから選ぶのがよいと思います。
USB1.1やUSB2.0接続がありますが、古い機種やOSだとUSB1.1しか対応して無いものもあります。また新しいVista x64に公式に対応してる製品もまだ少ないようです。
- 固定方法
webカメラの足?ですが、床置き式、液晶などに引っ掛ける式、液晶などにガッチリはさむクリップ式、などがあります。
webカメラ自体が軽いので、固定が十分じゃないと「踊ってみた」で飛んだり跳ねたりするとwebカメラも飛んだり跳ねたりします。
また角度調整可能なタイプはガッチリ固定できないとコードの重さでだんだん違う方向を向いてしまうことも多いです。
引っ掛ける式もコードの重さや振動に弱いです。
クリップ式はクリップ部に滑り止め等付いているのが安心ですが、これも液晶が揺れると一緒に揺れます。
「演奏してみた」の人は、クリップ式をギタースタンドなどに固定するのもよいかもしれません。
これだけ足の種類があるってことは、完璧な固定方法が存在して無いことでもあるので撮影環境に応じて色々と置き方を考えないといけません。
重さのある三脚のようなものにガッチリ固定するのが理想です。
100斤などに解決方法を求めるのもよいかも。
- その他
一部のデジカメやムービーカメラにPCカメラなどの名称でwebカメラの機能が搭載されています。
性能はおまけ程度のものからwebカメラが到底太刀打ちできないほどの高画質のものまであります。(カメラ本体の画素数が大きくてもPCカメラとして使う場合は、おまけのような画質になる機種もあります)
バッテリーとの戦いになるのであまりお勧め出来ません。ACアダプタ等で回避できますが別売りだと結構なお値段になります。
録画用ソフト †
- Windowsムービーメーカー
- WindowsXP/Vista等で標準搭載されているソフト。wmv形式専用。(とりあえず試してみたい人用)
- AMCAP
- 多くのWebカメラでドライバと共に提供されてる動作確認用ソフト。元はMSのDirectX SDKのDirect Showのサンプルに含まれるソース付きソフト。無圧縮AVI形式専用。(標準仕様なのでお勧め)
- Debut
- 海外の方が作ったお手軽録画ソフト。いろんな動画形式に対応してます。無圧縮AVI形式以外で保存する場合はリアルタイムでエンコードすることになるので、PCの性能と相談しながら修練が必要。(お勧め)
(http://www.nchsoftware.com/capture/index.html)
- hunuaaCap
- 日本の方が作った高機能録画ソフト。録画開始直後とかコマ落ちが少ないように思います。(上級者にお勧め)
(http://www.moemoe.gr.jp/~hunuaa/)
- VirtualDub
- 「ファイル」->「capture AVI」で撮り込み出来るようです
(http://www.virtualdub.org/)
番外
- シェアウェア版AMCAP
- 海外の方が魔改造した高機能版AMCAP。コマ落ちが確認できます。(シェアウェア)
(http://noeld.com/programs.asp?cat=video#AMCap)
Windowsムービーメーカーについて †
- wmv形式で作成できます。カメラ固有の設定が無視されます?(確認中)。
- wmv形式は音ズレが発生しやすいとの報告もあるので、あまりお勧めしません。
- 本来はwmv形式専用ですが「Windows Mediaエンコーダー」をインストールしてめんどくさい設定をすれば無圧縮AVI形式で録画も可能です。
- あとはググってください。
AMCapについて †
- 無圧縮AVI形式で撮影できます。
- ファイルサイズが膨大になりますが、一番確実な方法です。
- 保存方法がちょっとわかりにくいです。
- 撮影開始直後はコマ落ちが発生しやすいように思います。
- プレビューが安定してからパフォーマンスを開始した方がよいです。
- とりあえずあとはググってください。
Debutについて †
- 各種動画形式で保存できます。
- 操作がわかりやすいです。
- MP4形式でも保存できますが、ニコニコでは再エンコさてれしまいました。
- 色々なサイズでも保存できます。(Resizeの元になってる画像のサイズがわかりにくいですが・・・)
- デスクトップ上の撮影も出来ます。
- 無圧縮AVI形式以外だとリアルタイムでエンコードすることになるので、PCの性能と相談しながら試行錯誤が必要になります。
- 劣化無しで処理の早いリアルタイムエンコードだと「FastCodec?」がありますが、その後で使う編集ソフトとか変換ソフトとかと相性とかあるみたいです。
- 「MP4」「FLV」がありますがニコニコにそのままうpすると再エンコードされてしまいますので注意。再度エンコードする必要があります。
- 「MP4」での録画が比較的綺麗であまりCPUも使ってないようだし、ファイルも小さくなります。設定しても30fps等に固定できないみたいです。
- とりあえず右下にプレビュー時のfpsが表示されてるので、これを30fpsになるように設定をガンガル!
- 録画して見たものをプレイヤーに読み込んでファイルの情報等で30fpsになっていないと編集時に音ズレしやすくなります。
- あとはググってください。
画質について †
- ピントの調整
買ったばっかりのwebカメラで撮影したけど、なんかボケている様に見える人は、レンズの縁を指で回してみて下さい。
これでピントが調整できます。
自分を撮るのに1人しかいない場合は、立ち位置にクマのぬいぐるみを置いて綺麗に見えるように調整すればおk。
逆にあまり綺麗に映したくない場合は軽くボカす程度ならおk。
でもボカしすぎると視聴者の目に不快感を与える諸刃の剣。
- 画像サイズとfps
多くのwebカメラは160x120、320x240、640x480、800x600等のサイズで30fpsまでの取り込みが可能ですが、サイズやfpsを大きくするとコマ落ち(プレビュー上でも一瞬カクっと止まる状態)が発生します。
プレビュー状態で( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん!で確認してみてください。
30fpsで撮影できるサイズか、15fpsなどに妥協してサイズを稼ぐかって事で、コマ落ちを回避することになります。
また、webカメラ固有の設定で明るさやコントラストなどを自動で設定する機能がある場合、OFFにすることでコマ落ちが少なくなる場合があるようです。
なんでもかんでもOFFにすればいいってもんでもなさそうです。
webカメラに30fpsの性能があっても、撮影環境が暗いとfpsは下がる傾向にあります。
一般的に照明を明るくすることでfpsが上がります。(窓際などの太陽光を利用する方法がありますが、太陽光は曇ったりで明るさが一定しないので調整は難しいです)
ニコニコ動画では512x384が標準ですので、これに近い320x240か640x480の30fpsでコマ落ち無く撮影できれば、まずまずの画質が得られると思います。
さらに800x600以上で撮影可能なら、エンコード時に512x384に縮小することで細部にアンチエイリアスがかかり高画質に見えます。
- CPU負荷
タスクマネージャー等でCPU使用率のグラフを見ながら、どんな設定(画像サイズ、fps、無圧縮AVIかリアルタイムエンコード、HDD内の保存場所)だと負荷がかかるか確認しておいた方がよいと思います。
また多くのパフォーマのみなさんは音楽を流したりしながらパフォーマンスすると思いますが、PC上でmp3再生やニコニコの動画を流しながらする場合は、それらの負荷もかけながら検証した方がよいかと。
- 音ズレ
うp用にflvやmp4に変換したとき音ズレしてる場合は、プレイヤーや編集ソフトで変換前の録画した動画を開いて、フレームレート30fpsになっているか確認してみてください。
- GOMPlayerの場合:右クリック->再生情報->フレームレートのカッコ内の数字
- Aviutyの場合:その他->ファイルの情報->フレームレート
ここに小数点以下の端数があると音ズレしやすいみたいです。
Debutのchange framerateをチェックして30fpsに設定していても、保存する形式によってうまく設定されてない場合もあるみたいです。
最後に
音ズレ等無く、無事に録画完了した後は、映像に効果を加えたり、エンコード設定等を参考にMP4での高画質エンコードに挑戦してみては。